| なぜ木にこだわるのか | |
| 樹木が育つとき、夏と冬の成長の違いから年輪はできます。そして冬に育った固い部分が、木材の強さのもとになります。年輪は1年に1本できますから、50年かけて成長した樹木は50本の年輪を持っています。年輪の幅は一定ではなく、なぜか産地によって、内側が緻密になったり外側が緻密になったりします。丸太のまま使うので有れば外側が緻密な方が丈夫になりますが、角材にするときには外側の年輪が切られてしまうため、内側の緻密さも重要になります。年数をかけて育った木材は、それだけ長持ちします。一般的に50年もつ家を建てるためには50年かけて育った木が必要と言われています。 しかし、50年以上の木材を使っても、なかなか50年以上もつ家はつくれません。なぜでしょう。 一見丈夫そうに見える鉄筋コンクリートの家。実は50年が耐久年数です。それを越えると、コンクリートが風化してく |
るのです。1300年前の五重塔が残っているように、50年以上持たせるためには木造の方が良いのですが、現代の建築物は木造でも基礎はコンクリートです。ですから、上に乗っている建物を50年以上もつ木造にしても、基礎がもたないのです。 五重塔に限らず、昔から残っている建物は木造で、基礎は石造りです。しかし、現代の建築物に石の基礎を使うのは、実用的ではありません。今考えているのは、コンクリートでできた基礎を、壁のように立った構造ではなく、石の基礎のように平らな構造にすること。この方法で基礎を作り、50年以上たった木材で建築することで、より耐久性のある建築物を建てることができます。 コンクリートより長持ちし、丈夫な家をたてることができるから。そして木の暖かみを活かしたいから、増建は木にこだわった家造りをすすめています。 |
| 杉は意外と優等生 | |
| 花粉症のせいで悪役になってしまった杉の木。大量に生産され価格も安いために価値も低く見られがちですが、建築物にとっては結構優等生です。 杉の木は縦方向の力に非常に強く、柱にむいています。また杉の香りは木材の中では優しい方で癖もありません。高級な木材というと、まず檜(ひのき)があげられます。確かに檜は丈夫で、例えば杉の木で5寸の柱が必要な場合でも、檜なら4寸でも充分です。檜の特徴は強さと香りにありますが、もともと檜の無い東北地方では香りが好まれません。檜の大黒柱を使うのは、もちろん強さなどの利点もあります |
が、むしろ高級木材を柱に使うことの満足感も多いようで、杉の柱だからと言って、安物=良くないものと悲観することはありません。 また杉は木目も綺麗で、薄く板にしたときにも力を発揮します。 杉の性質で弱いのは横からの力に対するたわみ。ですから力のことを考えて、柱は杉、梁は松の木を使うことがあります。松の木は横からの力に強いのです。杉と松を比べると松が高く思えてしまいますが、価格は杉の方が高くなります。 |
| 合板は使いたくない | |
| 合板、つまりベニヤ板は、安価に大きな面積の板を作ることができ、また丈夫なので多用されます。しかし、増建では合板の使用を勧めません。それは多数のリフォームの経験から、合板の耐久性は一般木材以下であることが確認されているのと、接着剤の放出するホルマリンの心配があるからです。 | ホルマリンは様々な物質と強い反応を示します。写真のフィルムをタンスや押入の中に保管すると変質することは知られていますが、実はアトピー性皮膚炎を起こすことも確認されています。 合板を使わないので床板などでは、通常12mm合板を使うところを38mmの杉やサワラの板を使っています。 |
| 日本の家は夏を第一に | |
| 昔から日本の家は、夏を第一に考えられています。空調ができるようになったのは最近のことですから、当たり前と言えば当たり前ですが、その工夫には頭が下がります。京都の大きな家では中庭が2つあり、片方の中庭の日当たりが良くもう片方が暗くなっています。日当たりの良い中庭の上昇気流で室内に風を通すのだそうです。 昔からの工夫と言えば、泥壁があります。土は熱を通しにくいので、外からの熱を遮断します。増建では50mm厚の泥 |
壁をお勧めしていますが、この泥を壁だけでなく屋根まで施すと、実に一階と二階の室温が同じになります。ひんやりとした蔵の中を思い浮かべて下さい。 また、増建の造る家は、外壁と内壁のあいだにある隙間を床から屋根まで通しており、暖まった空気が壁の隙間を煙突のように上昇し、屋根から外に放出されます。天然の空気による壁冷房を体験して下さい。 |
| とことん乾燥した木材を使います | |
| 木材は、年数がたって水分が抜けてくると小さく縮んできます。切り出して十分乾燥させてから木材に加工しなければ、長持ちする家は建てられません。太い木材ほど縮みますから、縮んだ分は割れになります。割れが多数入ると木材の強度は落ちてしまいますから、前もって切り込みを作って割れが1カ所になるようにし、あとから詰め物を入れます。太い角材に詰め物が入っているのはそのためです。 丸太として切り出された木は、そのままで乾燥させるよ |
り、荒く切った状態で乾燥させた方が早く乾燥します。とことん乾燥して変形し、これ以上変形しない状態で製材すると、狂いの来ない木材になります。増建では施主様と一緒に製材所に行き、一緒に大黒柱を選びます。柱のうち1本は増建からのプレゼント。ご自身で選んだ大黒柱の家に住み、ご家族の大黒柱としてご活躍下さい。 木材へのこだわりから末永く住める家造り。増建の家は、木の香りのするワンランク上の高級住宅です。 |